改善事例とトレーニングツールを紹介
改善事例とトレーニングツールを紹介
サンスタッフは愛知県より、ふるさと雇用再生特別基金を活用したものづくり中小企業生産管理支援事業を受託。生産管理手法を導入し、ものづくり力の向上を目指す中小企業を支援しております。その一環として、生産管理手法を中小企業で実践していただける様に、このたび支援企業様の活動実績から改善事例及び改善トレーニングツールを作成しました。
「改善」と聞くと難しく感じるという声を、時折聞きます。ですが、誰にでも今日からでも出来ます。現状の作業に不便を感じ「もっと楽に良い仕事は出来ないか」と考えれば、既に改善の入り口に立っています。特にこの事業では改善の基礎となる「3S」に重点を置いており、初めの一歩には有効かと思います。改善活動を通じて企業体質は必ず変わります。下記を参考に自社内を見直してみてはいかがでしょうか。
改善活動の要旨
改善を進めるに当たっての心構え
- 目的・ねらいは何かを常に意識せよ
- BESTを追及して時間をかけるな、BETTERを追及しステップアップする
- 改善に終わりはない、現状に満足するな
- 常識・慣例にとらわれず、現在の常識に新しい発想をせよ
- 推測で言うな、現地現物で実態を現認せよ
改善活動のサイクル
1.問題(ムダ)の発見
- (1)現状把握
- 先入観を持たずにありのままの現状をつかむことが、より良い改善に繋がる。 (事実を最も重視することを忘れない)
- (2)問題点の発見
- 改善の出発点は、改善すべき点は何かを見つけることである。 何が問題か、どこにムダがあるかを見つけることが重要。
2.真因の追究 ・・・着想を得る
- (1)着想を得る為の心理
- 改善を妨げる心理を取り除くことが大切。
- (2)着想を出す場合の考え方
- 色々な角度から、多くのアイデアを出すこと。
- (3)着想を得る方法
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- 「5回のなぜ」で、真因を突き止め改善に結びつける。
- 自由奔放にたくさんのアイデアを出し合い、結合させて着想を得る 。
3.対策・立案 ・・・改善案を作成する
- 出来るやり方・方法を皆で考え、アイデアを出す。
- まずはお金の掛からない改善から、考える。
- 人の動作改善から行う。
- 個々の生産性だけでなく、全体の生産性が向上するネック工程から改善する。
- 設備の改善はお金が掛かるので、最後にする。
- その改善によって安全・品質・作業性など他を悪くすることの ないものをつくる。
4.実施・効果検証
- (1)改善案の実施
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- 関係部署・前後工程との連携を蜜にして実施する。
- 部下の指導を行う。改善案を作業者のわかる言葉で説明し、やってみせてやらせてみせる。作業改善後には、習熟期間が必要。
- (2)実施した後、検証する
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- 結果の確認
実施後、確認を怠らないこと。
- 再対策の実施
実施後、問題点が出れば再度対策を講じる必要がある。一度改善案を実施して終わりではない。
- 評価と効果の確認
改善案の実施予想効果と実際の効果とを比較し評価することによって、次の改善点が見つかる。
- 標準類の作成・見直し・改訂
完成した作業は、標準類を作成し「歯止め = 定着化」に繋げる。また随時、見直し・改訂を行う。
- 結果の確認